（七右衛門のナレーション）
この地が、まだ松江と呼ばれる前の戦国時代。東に尼子、西に毛利といった大大名。その狭間にあるイム部の郡で特定の領主に服することなく、自治を行い、栄えている郷があった。この物語はこの地の自治と繁栄を影で支えた七人の女の物語である。
この地が、まだ松江と呼ばれる前の戦国時代。東に尼子、西に毛利といった大大名。その狭間にあるイム部の郡で特定の領主に服することなく、自治を行い、栄えている郷があった。この物語はこの地の自治と繁栄を影で支えた七人の女の物語である。
さらに続けてしちえもんで、主要人物紹介
(途中で「え？まだ3人しかでてないって？あわてなさんなって。急いては事を果報は寝て待てってね」などとけむに巻く)
主要登場人物紹介が終わると、
しちえもんで「それでは開幕までしばしこちらでお楽しみを」
と曲終わりまで。
登場人物
鈴木貴粋（すずき・きすい：スズキ）（顔をかくすこと。話のシーンは常に影、殺陣のシーンは覆面） 藩の兵法・剣術師範。家をつぐはずだった兄が厳しかった父に反発し出奔してしまい、仕方なく道場を継いでいる。名前の儀剣は父の名前をついで「二代目儀剣 」。るろけんの「かおる」的な。同じような境遇の貴粋とは仲がよい。父の頃からの門下生、鴨井とはお互いに思いあっているが恋仲には至らぬ仲。
天鷺屋おほり（あまさぎや・おほり：アマサギ）＝*** 旅籠「天鷺屋」女将。各地からの旅人からの情報を握る。また、各地との取引があり、南蛮の新兵器、鉄砲の扱いにも慣れている。スナイパー。
場面変わって、縄泥が連れ込まれた修理の屋敷。
屋敷の全景。
しちナレ；修理の屋敷は、無句呂山という山のふもとにあり、周囲に川を利用した堀と塀をめぐらし、その広さから要塞のようだとも言われる。特に、山すその後ろ庭では。。。
（ある建物のカをクローズアップ、瀕死の重傷のものに、黒い汁（ときした汁）をのませている、その介抱する者も、土気色の者）
（となりの建物にうつると、そこには、毛むくじゃらの妖怪が、むせびなく女を犯している、ただし、シルエット）
妖怪（尻児玉）：（はてた後、息をき、立ち上がる、ここで、尻児玉の正体が明らかに）おう、これで、三日後にはまた修理ができるわ。
しちナレ：なんじゃ、こいつ…？
修理の居場所に戻り、白洲にぐでんぐでんの縄泥が引きずり出される。
修理：おいこら、さっさと、なんぞ、かわいきものを作れ
縄泥：（酔ってくだをまくばかりで、何を言っているかわからない）
兵たちが、なぐりかか（殴って起こそうというのだろう）ろうとするのを
脇林正月：やめい、その腕、傷つけたら、なんにもならん。とりあえず、水ぶっかっけて、あとは、牢にでも入れておけ。
兵たちが、ひきずっていく
正月：（誰も周囲にいないことを確認して）おい、修理、こんなことに関わりあってるヒマはないぞ。これというのも、お前が、あの姫とやらを、（と離れのほうをみやる）
（そして、修理のほうを見るといなくなっている）
あ？おい、
（もう一度はなれのほうを見ると、はなれに向かってスキップして行く修理の姿が）
あの阿呆が、親子そろって、色ジンケめ。
ろくナレ：ジンケとは、このイムベの地方の言葉で「神経病み」、すなわち、頭のどうにかなったやつのことを蔑んで言う言葉である。
ところかわって、天鷺屋。お堀が、香田の女房の訴えを聞いている。
お堀：わったよ、わかった、わかった。修理のところのやつが連れていったんだね。うちらが救い出すよ、今晩にもね。
たまたま、店先で腰かけていた岸が口をはさむ。
岸：お堀さん、あんたも酔狂だねぇ。
お堀：この人のだんなの品はね、日乃本はおろか韓、明の国でも、高い値で取引されるんだ。それをお得意様に献上すれば、うちの商売も、よろづうまくいくんだよ。第一、いっつも、阿呆のくせにじゃまばっかりしくさる修理のやること、黙って見過ごすなんざ、あたしの腹の虫が収まらないんだよ。（と、扇子をたたきつける）
岸：ま、この岸も、修理にゃ、ちょっと聞きたいこともあるがな。ま、井上東出雲守修理、なんて、官名を二つ並べてるは、東出雲守だは、阿呆の見本みたいな名前だがな。
お堀：いずれにしても、暗くなってからだね。
そして、日暮れも近い、茜空、（空のアップから、船着き場、そして、地図と矢印）お堀とその一行は、水路、小早にて、修理の屋敷を目指す。小早の上には白板の盾と白一本の吹き流しを立て目印とし、明かりはつけずに、闇夜を進む。
エンディングテーマ(誰が為に)よもぎ版。
CMあけ。
葱注：
このお話は歴史上の話を参考にした、あくまでフィクションであり、一部歴史的事実と違う内容や、歴史的にはっきりしていない内容が含まれます。
ご覧の風景は
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雲洲粋縁
と
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亀田山社
にてお届け仕りました。
