いの三番「天狗あらわる-3」

(七右衛門のナレーション)
 この地が、まだ松江と呼ばれる前の戦国時代。東に尼子、西に毛利といった大大名。その狭間にあるイム部の郡で特定の領主に服することなく、自治を行い、栄えている郷があった。この物語はこの地の自治と繁栄を影で支えた七人の女の物語である。
 
 タイトル:いの三番「天狗あらわる-3」
 
 
 
 畝切:井之中修理がでばって、小競り合いでもあれば、また、うちらの儲けにでもなるがね。
 
(七右衛門のナレーション)
何度か出て生きている「修理」。井之中東出雲守修理、という、どこぞからの流れ者だが、あっという間に、尼子の牢人衆を吸収し、今や、中の海沿岸の一大勢力。ここイム部の郷とは、中の海の交通件を巡り、利害が対立している。
 なぜか、目と鼻の先にいる尼子のお殿様は、修理たちには手を触れず。
黒いムックのような修理の姿と取り巻き。
 
その畝切一行が、通り過ぎた門の奥にある御屋敷の奥の部屋で、一人、白装束の女性が臥せっている。
十兵衛:師範代、お加減はいかがでございますか?
(と障子の向こう側から声をかける)
その陰に向かって
貴粋:十兵衛さん、お入りになりませんか?
と声の主は、女性。だが、師範代…?
 
 
 次回(第 話)予告
 いよいよ修理が、動き出す。「姫」のご機嫌とりのために、天狗の芸を見せる、というのだが、その姫とは…?
 
エンディングテーマ(誰が為に)よもぎ版。 
 
CMあけ。
 
 
葱注:
 このお話は歴史上の話を参考にした、あくまでフィクションであり、一部歴史的事実と違う内容や、歴史的にはっきりしていない内容が含まれます。
 
 
ご覧の風景は
 
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