亥の五番「天狗あらわる-5」

(七右衛門のナレーション)
 この地が、まだ松江と呼ばれる前の戦国時代。東に尼子、西に毛利といった大大名。その狭間にあるイム部の郡で特定の領主に服することなく、自治を行い、栄えている郷があった。この物語はこの地の自治と繁栄を影で支えた七人の女の物語である。
 
 タイトル:亥の五番「天狗あらわる-5」
 
 
その畝切一行(この地方では、墓掘の隠語として畝切が使われる)が、通り過ぎた門の奥にある御屋敷の奥の部屋で、一人、白装束の女性が臥せっている。
こちらは、兵法指南役の鈴木家の屋敷。
十兵衛:師範代、お加減はいかがでございますか?
(と障子の向こう側から声をかける)
その陰に向かって
貴粋:十兵衛さん、お入りになりませんか?
と声の主は、女性。だが、師範代…?
 
(地図で、乃木から揖屋へ)
一方こちらは、修理の屋敷。
黒ムックに、衣装は芋虫・毛虫の生えた、南蛮マント。
(そんな衣装を好んで着るものの神経が分からないというほどの。)
修理:なんとしても 、天狗をつかまえて、姫のご機嫌をとるのぢゃ。
家来:はっ!
(が、顔はしぶしぶといった表情)
(その修理の視線の先には、庭を挟んで建つ庵が)
 
 その庵に障子に浮かぶ、「姫」らしき影。
 
その庭を戦支度をした、兵士たちが無言で右往左往。
 (どろ人形の兵士なので、一様に顔が土気色である)
 
 次回(第 話)予告
 いよいよ修理が、動き出す。「姫」のご機嫌とりのために、天狗の芸を見せる、というのだが、その姫とは…?
 
エンディングテーマ(誰が為に)よもぎ版。 
 
CMあけ。
 
 
葱注:
 このお話は歴史上の話を参考にした、あくまでフィクションであり、一部歴史的事実と違う内容や、歴史的にはっきりしていない内容が含まれます。
 
 
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