皆様、武録、お読み頂き、だんだん辱なうござりまする。
「平和への誓い」より
不繰返過、塩見にござりまする。
この平成の世では、時間を厳守することが大切と言われておりまする。拙者達もそのへんは、承知しております。これからまた秋の陣(ステージ)が始まりますが、春の陣同様、時間きっかりに開始しなければなりません。
そのように、時刻を守る大切さは分かっている一方で、こちら出雲地方には「出雲時間」という言葉がありまする。前述の場合とは逆に、約束の時間より遅れていくことを言いまする。これも、時間にルーズなわけでは決してなく、相手の準備の具合をおもんぱかって、わざと遅れる。そして遅れても相手を気遣ったことを、相手に悟らせないようにする雲州人の奥ゆかしい人柄を表す言葉でありまする。
ただ、現代の皆様のように、時計を常に身につけているわけではござらぬゆえ、どうしても平日のお勤めの場合は時間がずれることがございまする。それゆえ平日正午の時報の時は、細心の注意を払っておりまする。
さて、時計でございますが、普段ですと動いていない時計は役に立たないと思われておりまする。しかし動かなくなった時計も、何かのメッセージを伝えているように、拙者は思いまする。動物の中で、時計、つまり時刻を気にするのは人間だけでござりまする。ゆえに、止まった時計がある風景は、かつてそこに人がいた証でもありまする。そして何らかの理由でその人がいなくなったということを表してもおりまする。そしてその時計がさしている時刻が、それらと関連するという場合も多うござりまする。
大きな暴力的な何かを受けて、止ってしまった時計も無言で何かを語りかけているでしょう。
そして、その何かを忘れないようにすることも、時間を大切にすることではないかと拙者は思いまする。
そう"ゑ"もん
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